ひとやすみ・164
子供の出生に立ち会う
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.682
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212056
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- 文献概要
かつて出産は女性だけで行うものであり,産科医以外の男性が立ち会うことは非常識とされていた.しかしながら子育て参画が尊ばれる昨今,我が子の出生に立ち会う父親も多くなりつつある.私は3人の息子を授かったが,出生時の私のかかわり方を紹介する.
最初の子供が生まれたのは,外科研修2年目であった.40年ほど前は現在よりも産科医が少ないこともあり,研修先の病院では通常の分娩は助産師が主に行い,問題がある分娩にのみ産科医が立ち会うことが慣例であった.午前1時55分という深夜でもあったため,分娩担当は当直のベテラン助産師1名のみであった.そこで初産で不安の強い妻の希望もあり,私も立ち会った.
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