書評
—加納宣康(監),本多通孝(編)—外科専門医受験のための演習問題と解説—第2集 第1集(増補版)
山口 俊晴
1
1がん研究会有明病院
pp.1401
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211862
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「簡潔にして要を得ている」という言葉が,本書にはぴったりと当てはまる.常に面倒なことは先送りして,土壇場になって徹夜で仕事を仕上げることが習いとなっているような受験者にはまさに待望の書である.もちろん,計画的に系統的に準備を着々と進め,自信を持って受験される方もおられると思うが,現場にある若手医師の多忙さはそれを必ずしも許さない状況にしている.
本書は外科専門医試験に合格するための書物である.筆者たちはこれを活用しようとする受験者の現状を知り尽くしているだけに,なにより本書が「簡潔にして要を得ている」ことに留意して筆を進めている.「初版の序」に本多医師のめざすところが,明快に書かれているので本文の前にぜひお読みいただきたい.
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