特集 Conversion Surgery—進行消化器がんのトータル治療戦略
扉
pp.1161
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211749
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近年の診断機器の進歩と検診システムの充実により,がんの早期発見・治療が可能となる一方,進行した状態で発見されるがんは依然として多数を占める.これら進行・再発がんに対し,化学療法,分子標的治療,放射線治療,さらには免疫治療などによる集学的治療が展開され,手術療法においてもneoadjuvant therapyや術後補助療法などを組み込んだ集学的治療により,その予後は改善してきている.最近では,当初切除不能と診断された症例に対し化学療法,分子標的治療,放射線治療を施行した結果,外科的切除が可能となるケースもみられるようになり,実際に多くの施設でこのようなconversion surgeryが施行され,治癒が得られる症例も存在する.
本特集では,conversion surgeryが施行可能であるような症例に対して,多診療科で連携をとりつつ,外科医としてどのような戦略で臨むのか,具体的に述べていただいた.本特集が,高度進行がん症例における治療成績とQOLの向上に貢献することを切望する.
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