Japanese
English
臨床報告
胃glomus腫瘍に対して腹腔鏡下胃部分切除術を施行した1例
A case of glomus tumor of the stomach resected with laparoscopic surgery
田中 綾
1
,
小倉 豊
1
,
白井 量久
1
,
西垣 英治
1
,
廣瀨 友昭
1
,
宇山 一朗
2
Aya TANAKA
1
1山下病院消化器外科
2藤田保健衛生大学総合消化器外科
キーワード:
胃粘膜下腫瘍
,
胃glomus腫瘍
,
腹腔鏡下胃部分切除術
Keyword:
胃粘膜下腫瘍
,
胃glomus腫瘍
,
腹腔鏡下胃部分切除術
pp.1129-1132
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211741
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要旨
症例は60歳,女性.2012年,胃体下部前壁に20 mm大の胃粘膜下腫瘍を指摘され,以降経過観察していた.2015年,腫瘍は30 mm大に増大し超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)を施行した.細胞診では異型の乏しい小型・立方状の細胞が豊富な血管を介在し増生しており,免疫染色ではc-kit陰性,chromogranin A陰性,α-SMA陽性を呈し,胃glomus腫瘍が疑われた.腹腔鏡下胃部分切除術を施行し,病理組織所見より胃glomus腫瘍と診断した.glomus腫瘍は四肢末端の皮下や爪下に好発する腫瘍であり,胃原発のglomus腫瘍は稀である.胃glomus腫瘍に関して若干の文献的考察を加えて報告する.
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