Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下手術が有用であった再々発膀胱上窩ヘルニアの1例
A case of external supravesical hernia(re-recurrent inguinal hernia)repaired with laparoscopic surgery
黒田 顕慈
1
,
寺岡 均
1
,
南原 幹男
1
,
木下 春人
1
,
野田 英児
1
Kenji KURODA
1
1社会医療法人ペガサス 馬場記念病院外科
キーワード:
再発鼠径ヘルニア
,
膀胱上窩ヘルニア
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
再発鼠径ヘルニア
,
膀胱上窩ヘルニア
,
腹腔鏡下手術
pp.996-999
発行日 2017年8月20日
Published Date 2017/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211711
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要旨
症例は65歳,男性.1984年および2014年に右鼠径部ヘルニアに対し,前方到達法にて手術が施行された.しかし,2015年7月より右鼠径部の膨隆を自覚したため,当科受診となった.右鼠径ヘルニアの再々発と診断し,2016年6月に腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術を施行した.腹腔内を観察したところ,内側臍襞の内側に2 cm大のヘルニア門を認め,外膀胱上窩ヘルニアと診断した.本疾患は鼠径部ヘルニアの分類(日本ヘルニア学会)Ⅱ-1型に相当し,臨床的に内鼠径ヘルニアとの鑑別が困難である.腹腔鏡下アプローチはこれらの鑑別や再発形式の診断・治療に有用であると考えられた.
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