1200字通信・100
リオに想う—引退の美学
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.67
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211482
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2016年の8月,ブラジルのリオデジャネイロを中心に第31回オリンピック競技大会が開催されました.開催前には種々の「負」の報道もあって心配しましたが,始まってみれば日本勢の大活躍で,朝早くからTVで観戦することになりました.ただ,閉会式が終わってみれば,総集編や裏話が特集されはするものの,内容が華やかだっただけに祭りのあとの淋しさを感じずにはいられません.一方で,寝不足だけは解消されたようではあります.
さて,今回のオリンピックでは,来る2020年の東京オリンピックに向けてのスタートとなった選手たちが多くいる一方で,この大会を機に引退する方もあるようです.そうした片隅の報道を目にするとき,私の脳裏に二つの引退劇が浮かんできます.それは,まさに引退の美学というか,自分をどのように納得させて第一線から身を引くのかという引き際の有り様(よう)とでも言うべきものであります.
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