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当院は大阪市と京都市のちょうど中間に位置する,人口35万人の高槻市にあります.高槻市は大阪府北東部に位置する4市1町のいわゆる三島地区の中核市で,大阪と京都のベッドタウンとして発展しています.高槻は歴史ある地域で,約2万年前の旧石器時代から人が住み始めた痕跡があり,今城塚古墳をはじめ大小多数の三島古墳群を形成しています.
さて,高槻病院は愛仁会グループのなかの社会医療法人愛仁会のフラッグシップ病院で,愛仁会グループはほかに社会福祉法人愛和会,医療法人蒼龍会,社会福祉法人ますみ会を有し,計4法人で構成される医療法人グループです.愛仁会グループは1959年に千船診療所の開院からスタートし,社会医療法人高槻病院,千船病院,明石医療センター,尼崎だいもつ病院,愛仁会リハビリテーション病院など,現在では8つの病院を有しています.そのなかで高槻病院は1977年に180床で開院され,現在は病床数477床,29診療科があり,高度急性期総合病院としてグループ最大の陣容を誇っています.また,高槻駅から直通の連絡通路を通って徒歩5分と交通至便で,阪急電鉄高槻市駅からも徒歩12分と好立地なのですが,高槻市駅前には大阪医科大学附属病院があり,大学病院に近接していることで本院は昔から何かと苦労があるようです.開院以来,救急診療と周産期医療に力を入れてきたこともあり年間救急搬送数は約6,000件で,高槻市全体の救急搬送数の約1/4をカバーしています.また,当院は新病院建設の最中で,病棟,手術室,救急外来を含む病院Ⅰ期棟の建設はすでに終了,外来,医局,病院管理部を含む病院Ⅱ期棟の建設が平成29年7月に終了予定で,病院の外来機能と管理部機能は当院に隣接している愛仁会リハビリテーション病院の一角を間借りして運営しています.
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