Japanese
English
特集 胆管系合併症のすべて—その予防とリカバリー
胆管狭窄
肝切除後の術後胆管狭窄の治療
Treatment of postoperative biliary stenosis after hepatectomy
山本 有祐
1
,
新槇 剛
2
,
松林 宏行
3
,
杉浦 禎一
1
,
岡村 行泰
1
,
伊藤 貴明
1
,
蘆田 良
1
,
別宮 絵美真
2
,
絹笠 祐介
4
,
坂東 悦郎
4
,
寺島 雅典
4
,
上坂 克彦
1
Yusuke YAMAMOTO
1
1静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科
2静岡県立静岡がんセンターIVR科
3静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
4静岡県立静岡がんセンター消化器外科
pp.854-859
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211235
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【ポイント】
◆胆管狭窄を伴った難治性胆汁瘻を発症した場合には,胆管狭窄の程度と位置および胆汁漏出部位を正確に診断し,早期にそれぞれの胆管狭窄および胆汁瘻のタイプに応じた治療法を選択することが重要である.
◆難治性胆汁瘻を伴う胆管狭窄症例で胆管狭窄部の上流と下流との交通を有する症例では,ステント留置による胆道減圧処置で軽快する可能性がある.
◆責任胆管の支配領域が狭い離断型胆汁瘻にはbiliary ablationが有用であるが,一部の責任胆管の支配領域が広い離断型胆汁瘻にはPTBDによるpull-through法を用いた内瘻化が有用である.
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