増刊号 消化器・一般外科手術のPearls&Tips—ワンランク上の手術を達成する技と知恵
⑪ヘルニア
閉鎖孔ヘルニア修復術〈腹腔鏡手術を中心に〉
谷島 雄一郎
1
,
兼平 卓
1
,
柏木 秀幸
1
,
矢永 勝彦
1
Yuichiro TANISHIMA
1
1東京慈恵会医科大学外科学講座消化器外科
pp.279-283
発行日 2015年10月22日
Published Date 2015/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210967
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
閉鎖孔ヘルニアは高齢で痩せ型の女性に多く発症する比較的稀な疾患である.文献的には全鼠径部ヘルニアのうち約0.073%1)の頻度とされているが,最近は画像診断の発達により比較的容易に診断を得ることが可能となってきた.そのため,来院時に腸管が嵌頓していても,還納後に待機手術に臨むことも最近は少なくない.
本稿では,閉鎖孔ヘルニアに対する手術法の解説と症例に応じた手術法の選択を解説する.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.