Japanese
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特集 癌外科治療の日本と海外との相違点
食道癌外科治療の海外との相違点
Differences between Japanese and overseas surgical treatment in esophageal cancer
宮崎 達也
1
,
家田 敬輔
1
,
酒井 真
1
,
宗田 真
1
,
田中 成岳
1
,
鈴木 茂正
1
,
福地 稔
1
,
中島 政信
2
,
加藤 広行
2
,
桑野 博行
1
Tatsuya MIYAZAKI
1
1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学
2獨協医科大学第一外科
キーワード:
食道癌手術
,
治療成績
,
欧米
,
ガイドライン
Keyword:
食道癌手術
,
治療成績
,
欧米
,
ガイドライン
pp.776-781
発行日 2010年6月20日
Published Date 2010/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103081
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要旨:食道癌診療における日本と海外の相違点を検討すると,日本では扁平上皮癌がほとんどで胸部中部食道に発生する例が最も多いのに対し,欧米では腺癌が急増しており下部食道に最も多く発生しているという背景がある.日本では縦隔内のリンパ節郭清を重視し上縦隔郭清を伴う右開胸の食道切除が標準的に行われ,欧米では経食道裂孔的な手術が日常的に行われている.治療成績は予後および安全性において日本の成績が海外を凌駕しており,その要因の1つとしては開胸術式による系統的なリンパ節郭清があると考えられる.日本における食道癌の外科治療は世界に誇る高度な技術であり,集学的治療の確立を含めてさらなる治療成績の向上を目指す必要がある.
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