FOCUS
保険収載された肥満外科治療
田中 直樹
1
,
内藤 剛
1
,
井本 博文
1
,
長尾 宗紀
1
,
武者 宏昭
1
,
海野 倫明
1
Naoki TANAKA
1
1東北大学大学院消化器外科学分野
pp.1250-1255
発行日 2015年10月20日
Published Date 2015/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210906
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はじめに
2014年4月に腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が保険収載され,わが国の肥満外科治療は新たなステージを迎えた.わが国ではなじみが薄い肥満外科治療ではあるが,保険収載に伴い症例数の増加が期待される.また,「減量手術」は減量効果のみならず,糖尿病などの代謝疾患を改善する「代謝改善手術」としても期待されている.
当科では2010年から先進医療として腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を導入しており,現在は保険診療として症例を重ねている.本稿では,肥満外科治療の概要,わが国での現状や問題点,また,期待される代謝改善手術としての効果などについて,実際の手術手技や当科での成績とともに概説する.
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