特集 胃切除後再建術式の工夫とその評価
扉
pp.667
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210770
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胃切除術後に再建法を工夫して術後障害を最低限に抑えるのは,胃外科の重要な課題であり続けている.古くは長期生存が見込める早期癌がおもな対象であったが,近年は術後補助化学療法の忍容性の観点から,経口摂取量の増加,栄養状態の改善につながる術式は進行癌でも重要視される.しかし,長年かけて開発した再建術式にこだわりをもつ外科医は多数存在するものの,客観的なエビデンスの構築が難しいことから,こうした工夫はなかなか日の目を見ないのが現状である.腹腔鏡の普及で複雑な方法が敬遠されがちなのもその一因であるが,本特集では夢のある,あるいは現実的な再建術式をいくつか紹介し,さらに誰にでもできるエビデンスの構築法についても述べていただいた.
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