特集 胆道癌外科切除—再発防止のストラテジー
扉
pp.5
発行日 2015年1月20日
Published Date 2015/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210598
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胆道癌においては依然,外科切除が唯一根治性を得られる可能性をもった治療法であることに変わりはない.近年,手術手技の向上に伴い,積極的な外科切除により外科切除適応が拡大し,またその安全性も向上しつつある.しかし,R0の根治的外科切除を100%施行しうるわけではなく,R1,R2の非根治切除に終わることも少なくない.また,胆道癌非切除例の多くは遠隔転移を伴わない局所進行胆道癌として診断されている.癌進展様式として局所進展を主体としている胆道癌においては,R0切除をいかに正確かつ安全に施行していくかが,治療成績向上のため最も重要なポイントである.
今回,このR0切除を目指すことにより胆道癌外科切除後の癌再発を防止するための治療戦略について,これまでの報告のレビューを含め,データをもとにして様々なポイントごとに述べていただいた.
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