Japanese
English
臨床報告
貧血,低蛋白血症を伴い十二指腸球部に脱出したⅠ型早期胃癌の1例
A case of early type Ⅰ gastric cancer prolapsing into the duodenal bulb associated with anemia and hypoproteinemia
辻仲 利政
1
,
南屋 昌彦
1
,
渡瀬 誠
1
,
宮田 幹世
1
,
小川 道雄
1
,
森 武貞
1
Toshimasa TSUJINAKA
1
1大阪大学医学部第2外科
pp.1815-1818
発行日 1989年11月20日
Published Date 1989/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210569
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
幽門輪を越えて十二指腸球部に嵌頓した胃隆起性病変の報告1)は比較的少ないが,幽門閉塞に基づくballvalve syndrome2)を呈すること,胃X線検査上十二指腸球部腫瘍との鑑別が必要となることなど,この病態についての理解が必要である.われわれはI型早期胃癌が十二指腸球部に嵌頓し,貧血と低蛋白血症を合併した症例を経験したので報告する.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.