Japanese
English
臨床研究
胸部食道癌術後の反回神経麻痺の検討—両側麻痺と片側麻痺の比較
Clinical analysis of postoperative recurrent nerve palsy in patients who underwent surgery for carcinoma of the thoracic esophagus: Comparison between bilateral palsy and unilateral palsy
北村 道彦
1
,
西平 哲郎
1
,
樋口 則男
1
,
森 昌造
1
Michihiko KITAMURA
1
1東北大学医学部第2外科
pp.1793-1795
発行日 1989年11月20日
Published Date 1989/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210564
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
食道癌の手術は近年拡大する傾向にあり,これに伴い呼吸器系合併症の発生も増加している.特に反回神経麻痺の発生は,喀痰の排出に必要な気道内圧の上昇を来すことができないことや誤嚥しやすいことなど,主に呼吸器系の面でハンディキャップを背負うこととなる.今回,われわれは,一定の治療方針で手術が施行された最近の食道癌の症例を対象とし,反回神経麻痺の発生状況を検討し,特に両側麻痺と片側麻痺の比較を行ったので報告する.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.