特集 鼎談
術中トラブルの予防と対策
食道手術
頸部操作のときの注意
森 昌造
1
,
鶴丸 昌彦
2
,
武藤 輝一
3
1東北大学第2外科
2虎の門病院外科
3新潟大学第1外科
pp.1337-1340
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210476
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武藤 次に頸部操作ですが,食道の代用になるものを頸部まで持ち上げて,普通はそこで吻合することが多いのですが,その時に頸部のリンパ節郭清,最近は両側の頸部も郭清することが行われまして,3領域の郭清ということになっているのですが,その場合にも,丁寧にやればやるだけ,多少合併症も起こるのではないかと思います.太い動静脈は心配ないと思うのですが,反回神経とか,気管の問題があります.まず迷走神経本幹と,両側の反回神経が出てきますが,どんな注意をして郭清をされるか,また間違って切ってしまうのは,どんな場合でしょうか.
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