Japanese
English
臨床報告
腹部大動脈瘤術後に発生したサイトメガロウイルス感染による下部消化管出血の2例
Two cases of lower gastrointestinal bleeding by cytomegalovirus infection with abdominal aortic aneurysm operation
佐藤 成
1
,
佐々木 久雄
2
,
前山 俊秀
2
,
大熊 恒郎
2
,
諸星 保憲
2
,
森 昌造
1
Akira SATO
1
1東北大学医学部第2外科
2山形市立病院済生館外科
pp.987-990
発行日 1989年7月20日
Published Date 1989/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210412
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
サイトメガロウイルス(cytomegalovirus,以下CMV)感染症は,別名巨細胞性封入体症とも呼ばれ,新生児,乳幼児にしばしばみられる疾患であるが,成人には稀とされている.われわれは,腹部大動脈瘤術後にCMV感染によると考えられる消化管出血の2例を経験し,剖検によって全身性CMV感染症と判明した.CMV感染に至る背景,消化管出血との関係などについて若干の検討を加え報告する.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.