Japanese
English
臨床報告
下咽頭梨状窩瘻を伴った急性化膿性甲状腺炎の1例
A case of acute suppurative thyroiditis due to infection through the pyriform sinus fistula
古川 勝啓
1
,
櫛田 俊明
1
,
土廣 典之
1
,
正宗 克浩
1
,
川人 幹也
1
,
牧野谷 卓宏
1
,
安藤 道夫
1
,
三宮 建治
1
,
佐木川 光
1
Katsuhiro FURUKAWA
1
1阿南共栄病院外科
pp.979-982
発行日 1989年7月20日
Published Date 1989/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210410
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はじめに
小児期に繰り返す急性化膿性甲状腺炎は,その大部分が下咽頭梨状窩瘻によるとされている.高井,宮内らが多くの症例で,この先天性の瘻孔が感染経路であることを認めて以来,急性化膿性甲状腺炎の基礎疾患として知られるようになった.しかし,初回の発症で診断することは困難であり,既往に数回の炎症症状を認めるものがほとんどである.今回われわれは,幸運にも初回の発症で瘻孔を証明し,根治手術を行うことができたので報告する.
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