Japanese
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特集 食道癌の手術
胸骨縦切開・開腹による下部食道噴門部癌根治手術
Resection of the lower esophageal and cardiac cancer through laparotomy with median sternotomy
小西 敏郎
1
,
森 潔
1
,
吉田 純司
1
,
平田 泰
1
,
三山 健司
1
,
真船 健一
1
,
平石 守
1
,
出月 康夫
1
Toshiro KONISHI
1
1東京大学医学部第2外科
pp.927-932
発行日 1989年7月20日
Published Date 1989/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210401
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下部食道噴門部癌に対して,下部食道の十分な切除および食道裂孔周囲や下部縦隔の徹底的な郭清が非開胸的に行える方法として,上腹部正中切開による開腹に胸骨正中切開を加えたアプローチがある.教室では1976年より本法により下部食道噴門部癌を積極的に切除してきたが,この方法による手術の対象となった症例はほとんどが食道への浸潤を伴った胃癌であり,食道癌には本術式の適応は多くないものと思われる.しかし,本術式により切除された食道癌例を経験しており,食道癌でも時には本術式の適応になりうることも考えられるので,本術式の手技と教室におけるこれまでの成績をまとめ,下部食道噴門部癌の手術治療に対する現在の方針を述べた.
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