Japanese
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特集 噴門部癌の特性と外科治療
手術術式の選択
到達法をどうするか:胸骨縦切開
Laparosternophrenotomy
片柳 照雄
1
,
粟根 康行
1
,
北村 正次
1
,
伊藤 一二
1
,
昌子 正実
2
Teruo KATAYANAGI
1
1東京都立駒込病院外科
2東京都立駒込病院病理学科
pp.1821-1827
発行日 1979年12月20日
Published Date 1979/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207333
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はじめに
胃癌の食道浸潤例に対してわれわれは進展距離,肉眼型(限局型か浸潤型か),組織型(分化度)等を参考にしてアプローチの選択,即ち胸骨縦切開法と開胸法のいずれを選ぶかを決定している.今回のテーマである"噴門部癌の手術術式の選択—approachをどうするか:胸骨縦切開法—"について本到達法施行症例45例の経験に基づき,本法の適応,術式,成績について見解を述べたい.なお,われわれは胸骨縦切開および横隔膜切開により後縦隔にアプローチしているので,"胸骨縦切開,経縦隔法"を正式の呼称と考えているが,本稿では胸骨縦切開法と略称する.
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