Japanese
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特集 直腸癌の手術
経仙骨的局所切除術の適応と手技
Transsacral local excision of the rectum
浜野 恭一
1
,
亀岡 信悟
1
Kyoichi HAMANO
1
,
Shingo KAMEOKA
1
1東京女子医科大学第2外科
pp.1861-1867
発行日 1988年12月20日
Published Date 1988/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210234
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経仙骨的局所切除術の適応と手術手技につき述べた.われわれは直腸早期癌に対する局所切除術の適応は隆起型であって,径が2.0cm以上の症例としている.もちろん径が2cm未満でも内視鏡的ポリペクトミーが困難な症例は本術式の適応としている.そして摘出標本の病理学的検索でsm癌で低分化,あるいはsm massive invasionがあれば根治切除術を追加している.
経仙骨的切除術の手技上,重要なポイントは①直腸を中心とした骨盤内の解剖を熟知すること,②良好な視野を得ること,③肛門挙筋,直腸壁の各層を十分確認した上で切離,閉鎖を行うこと,④可能な限り全層切除を行うこと,などである.
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