Japanese
English
特集 外科医のためのMRIの臨床
脳血管病変
MR imaging of cerebrovascular diseases
井上 佑一
1
,
福田 照男
1
,
八幡 訓史
1
Yuichi INOUE
1
,
Teruo FUKUDA
1
,
Satoshi YAHATA
1
1大阪市立大学医学部放射線科
pp.1585-1592
発行日 1988年10月20日
Published Date 1988/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210189
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
水素原子密度,水素原子の縦緩和時間(T1),横緩和時間(T2),流れを画像に反映する核磁気共鳴画像(MRI)法を脳血管病変(脳出血,脳梗塞,脳血管奇形,モヤモヤ病)に応用し,そのMRI所見について述べた.
脳出血については血腫内の赤血球に含まれるoxyhemoglobinがdeoxyhemoglobin, methemoglobinさらにhemosiderinへと変化するにつれて血腫のT1,T2時間に変化が起こり信号強度が経時的に変化していくこと,脳梗塞については発症後からの経時的なMR像の変化,すなわち病変部の信号強度の変化を病理学的変化と対応させて述べた.MRの特徴の一つである"流れ"を描出することについては,脳血管奇形やモヤモヤ病で異常血管が無信号(黒く)として描出されることを示した.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.