Caseに学ぶ 一般外科医のための血管外科応用手技・15
四肢軟部悪性腫瘍広範合併切除術—患肢温存手術
安田 慶秀
1
,
田辺 達三
1
,
俣野 順
2
,
明神 一宏
2
1北海道大学医学部第2外科
2国立札幌病院救命救急センター
pp.1375-1380
発行日 1988年8月20日
Published Date 1988/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210157
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はじめに
最近における血管外科の進歩,発展とその普及に伴い,一般腫瘍外科の領域にも積極的に血管外科の応用がなされてきている.これに伴い従来は根治手術の適応外とされていた主要血管への浸潤を有する症例に対しても,腫瘍とともに広範な合併切除と血行再建を行うことによって根治性をはかるとともに,残存臓器の機能温存をはかる試みが行われるようになってきている.本稿では四肢軟部悪性腫瘍に対し血管外科の技術を応用し,患肢温存をはかった2症例について報告する.
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