Japanese
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特集 多発外傷—初療60分
多発外傷における治療上の問題点—頭頸部損傷
The care point of multiple injury: Head and neck injury
黒田 清司
1
,
古川 公一郎
2
,
金谷 春之
1
Kiyoshi KURODA
1
,
Kohichiro FURUKAWA
2
,
Haruyuki KANAYA
1
1岩手医科大学脳神経外科
2岩手医科大学高次救急センター
pp.1163-1168
発行日 1988年7月20日
Published Date 1988/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210122
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多発外傷において頭部外傷の頻度は高く,意識障害の存在のため多部位の診断に注意が必要である.しかし,治療の順位は,生命維持が第一で生命を脅かすものの除去を優先すべきで,救急のA, B, Cが第一であり,ついで脳ヘルニアの有無により脳損傷に対する治療方針を決定する.また出血性ショックが意識障害に大きな役割を示し,その後の脳腫脹を助長する.このように見落としのないようにし,かつ順序を誤らないように治療し,いたずらに処置や診断に時間をかけないようにするべきである.
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