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特集 外科的感染症と抗生物質の選択
術後感染・創感染
Postoperative infection, wound infection
由良 二郎
1
Jiro YURA
1
1名古屋市立大学医学部第1外科
pp.1959-1966
発行日 1987年12月20日
Published Date 1987/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209885
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術後感染は優れた抗生物質の開発にもかかわらず,今日においてもなお問題となつている.1980年代になつてグラム陰性桿菌を対象にいわゆる第三世代といわれる薬剤が使用されるようになつて,相当の効果が得られてはいるが反面,グラム陽性球菌,とくに黄色ブドウ球菌,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌による感染が増加傾向にあり問題となつてきた.このたびこれらにも対処し得る新しい薬剤として,セブゾナム,フロモキセフ,イミペネムなどの第四世代ともいわれる強力な抗生剤が開発された.またモノバクタムであるアザクタムとセファマイシン系のセフミノックスも出現した.これら薬剤の術後感染に対する有用性とその使用法について述べた.
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