特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅳ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
10.術後感染症
創感染
由良 二郎
1
1名古屋市立大学医学部第1外科
pp.884-885
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209427
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□基本的事項
術後感染のなかで創感染の占める頻度は約50%で,とくに創が汚染される可能性の強い準無菌手術(消化管などの管腔臓器の手術)や汚染手術(感染手術)では,その頻度が高く,それぞれ5%,15%前後の発生率である.また,無菌手術では2%に発生する.
創感染の発生を予防するためには,第一に手術手技の基本に忠実であること,第二に術野の消毒,予防的抗生剤の投与,第三に宿主の局所ならびに全身状態を改善することが大切である.
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