Japanese
English
特集 外科的感染症と抗生物質の選択
尿路感染症
Urinary tract infection
岡田 敬司
1
Keishi OKADA
1
1東海大学大磯病院泌尿器科
pp.1949-1956
発行日 1987年12月20日
Published Date 1987/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209884
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尿路感染症起炎菌として,東海大学付属病院外来,入院での尿中検出菌の頻度を述べた.外来,入院とも菌種の多様化がみられ,とくに入院ではGPCの増加が著明で,第3世代セフェム使用の影響が大きいと思われた.次に尿路感染症の診断,治療について,最近4年間に市販された抗菌薬を中心にまとめた.新しい系統の薬剤として,経口では新キノロンとβ—lactarnase inhibitor+PC系薬剤,注射ではAZT,IPM/CSなどが登場したが,それに伴い種々のadverse effectが問題となつている.特に新キノロンでは併用薬にふれ,これら薬剤の使用にあたつては,種々の問題もあることを認識したうえで使用せねばならないことを述べた.
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