Japanese
English
臨床報告
茎捻転を来した後腹膜皮様嚢腫の1例
A case of retroperitoneal dermoid cyst presenting steel torsion
金丸 洋
1
,
高木 正人
1
,
飯田 裕
1
,
今井 輝子
1
,
笠井 恵
2
Hiroshi KANAMARU
1
1至聖病院
2東京女子医科大学第2外科
pp.1143-1147
発行日 1987年6月20日
Published Date 1987/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209761
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はじめに
皮様嚢腫は,奇形腫の一種であり,その内容に異所性の外胚葉組織が含まれることが特徴である.画像検査で存在診断は容易であるが,稀に悪性例もあるので質的診断は慎重さが必要である.腹腔内の発生例のほとんどは卵巣との関連を有し,その他の臓器からの発生例報告は少ない.今回,われわれは,卵巣と無関係に壁側腹膜と有茎性に連続し,かつ茎捻転を来した後腹膜皮様嚢腫を経験したので文献的考察を加え報告する.
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