Japanese
English
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尿管狭窄—卵巣皮様嚢腫の捻転せる茎の癒着により発生した症例
URETERAL STRICTURE: REPORT OF A CASE CAUSED BY ADHESION WITH THE TWISTED STEM OF AN OVARIAL DERMOID CYST
大堀 勉
1
,
後藤 康文
1
Tsutomu OHBORI
1
,
Yasubumi GOTO
1
1岩手医科大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermatology and Urology, Iwate Medical University, Scnool of Medicine
pp.895-899
発行日 1966年8月1日
Published Date 1966/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204445
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I.はじめに
尿管狭窄は種々の原因によつて発生するが,この尿管狭窄は尿の通過障碍を,ひいては,腎に対して重大な影響を起して来る。すなわち,水腎症,腎盂腎炎,高血圧等をひき起すことは衆知の事実である。換言するならば,尿管狭窄の臨床症状は水腎症,腎盂腎炎,高血圧等の症状としてあらわれるのが常であり,そしてこれら水腎症,腎盂腎炎,高血圧等を治癒に導き,腎を救助するためにはまず,尿管狭窄に対して適切な治療を施さなければならないことは勿論である。
この尿管狭窄を起す原因については,市川等7)が詳細に調査発表しているように,非常に多岐にわたつている。
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