特集 エコー 診療マニュアル
婦人科
11.皮様嚢腫
東 政弘
1
Masahiro Higashi
1
1琉球大学医学部産婦人科
pp.1382-1384
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904976
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症例1:35歳 1回経妊1回経産(図1)
現病歴:無月経にて近医受診。妊娠12週。超音波検査で充実性卵巣腫瘍を指摘される。
超音波所見:子宮の右上方に117×106×66mmのsolid partとcysticpartよりなる嚢腫を認める。 solidpartは比較的均一な高輝度エコーで,その表面は平滑であり,複雑な内部構造は認められない。一部は鏡面像に見える。cystic partの中にもやや輝度の高い短い線状エコーをわずかに認める。嚢胞壁は薄く不規則な肥厚は認められない。図には示してないが子宮内に11週4日相当の胎児および胎児心拍を確認する。右卵巣嚢腫の充実部分はone slice CT検査でnegativedensityであった。
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