Japanese
English
臨床報告
小児期生体弁使用における1経験
An experience in using a bioprosthetic valve in childhood
長見 晴彦
1
,
山内 正信
1
,
原田 俊郎
1
,
岡田 圭司
1
,
中山 健吾
1
,
山田 公弥
1
,
羽根田 紀幸
2
,
揖野 恭久
2
Haruhiko NAGAMI
1
1島根医科大学第1外科
2島根医科大学小児科
pp.1135-1138
発行日 1987年6月20日
Published Date 1987/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209759
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はじめに
小児期弁膜症に対する外科治療において,生体弁置換術を施行した場合,遠隔期に弁機能不全を経験することは少なくない.弁機能不全の原因として,弁の器質的変化による報告は多いが,弁の機能的な原因で発症した報告は稀である.
今回,著者らは,先天性僧帽弁閉鎖不全症に対して,Ionescu-Shiley弁を用い弁置換術を施行したが,術後約1年目に弁機能不全症状をきたしたため,Björk-Shiley弁を用い再弁置換術を施行した.しかし,摘出したIonescu-Shiley弁は全く器質的変化が存在せず,その原因について若干の文献的考察を加えて報告する.
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