特集 [施設別]悪性腫瘍治療方針のプロトコール
胆管癌治療のプロトコール—名古屋大学医学部第1外科
二村 雄次
1
,
塩野谷 恵彦
1
Yuji NIMURA
1
,
Shigehiko SHIONOYA
1
1名古屋大学医学部第1外科
pp.876-882
発行日 1987年5月30日
Published Date 1987/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209723
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はじめに
教室では1975年以来胆道系疾患に対して経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)を導入し,さらに1977年以来経皮経肝胆道鏡検査(PTCS)1,2)を導入し,胆管癌の診断と治療に独自の診療体系を確立し,治療成績の向上をはかることができた.
ここでは胆管癌症例に対する術前内視鏡検査の重要性すなわち癌の浸潤範囲の診断には消化管の内視鏡検査と同等の有用性があることを強調したい.また肝門部胆管癌に対してはPTCSにより各区域胆管枝への癌進展を正確に診断し,尾状葉切除を含めた肝区域切除の必要性について述べる.
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