Japanese
English
臨床報告
足関節以下への血行再建術の2例
Two cases with distal tibial bypass below ankle joint
桜井 恒久
1
,
仲田 幸文
1
,
向山 博夫
2
,
塩野谷 恵彦
2
Tsunehisa SAKURAI
1
1愛知県立尾張病院血管外科
2名古屋大学医学部第1外科
pp.1699-1701
発行日 1986年11月20日
Published Date 1986/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209581
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はじめに
慢性の閉塞性動脈疾患による下肢虚血に対して,いわゆるlimb salvageのために下腿動脈にまで至る血行再建術を行うことは現在では一般的な術式となつている1).しかし,下腿3動脈がすべて閉塞している場合,足関節を越えて足部に至るまでの血行再建術は従来は手術適応と考えないことが多かつた.最近,我々はこのような下腿3動脈が閉塞していた2症例に対して足関節を越える血行再建を行つたので報告し,同時に末梢下腿動脈への血行再建術,いわゆるdistal tibial bypassにおけるpedal archの意義を文献的に考察した.
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