Japanese
English
臨床報告
中心静脈栄養患者に発症した内因性カンジダ性眼内炎の1例
Endogenous Candida endophthalmitis with intravenous hyperalimentation:a case report
小田 誠
1
,
加藤 善彦
1
,
佐藤 博文
1
,
小島 路久
1
,
卜部 美代志
1
,
上杉 ヱリ子
2
Makoto ODA
1
1大船共済病院外科
2大船共済病院眼科
pp.1345-1348
発行日 1986年8月20日
Published Date 1986/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209520
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はじめに
1968年にDudrick1)によつて導入された中心静脈栄養法(以下IVHと略す)は,今日外科臨床に必須のものとなつた.しかし,重症例に対する大量の抗生剤投与および長期間にわたるIVHカテーテルの留置により,その副作用としての真菌性全身感染症が問題となつてきている.このうち,内因性真菌性眼内炎の報告は近年増加傾向にある.しかも,これは早期に治療を開始しなければ失明につながる重篤な疾患である.
我々は最近IVH施行中に内因性真菌性眼内炎の1例を経験したので報告し,あわせて本邦での報告例について文献的考察を加える.
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