特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅰ.術前・術後管理における薬物療法の実際
小児悪性腫瘍
牧野 駿一
1
,
中條 俊夫
1
,
橋都 浩平
1
,
上井 義之
1
1東京大学医学部小児外科
pp.721-722
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209353
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数多くの小児悪性腫瘍の中から,ここでは神経芽腫,ウィルス腫瘍,横紋筋肉腫,Yolk sac腫瘍,悪性リンパ腫について,主として抗腫瘍剤療法について述べる.
進行性,つまり病期の進展した悪性腫瘍患児に対しては,入院後直ちに手術を施行しようと試みても,外科的に腫瘍切除不能の場合が少なくない.こうした患児に対しては,現在,術前に抗腫瘍剤療法を施行し,腫瘍の縮小を待つて外科的治療を行う待期手術(delayed primary operation)が最近試みられている治療法式である。
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