Japanese
English
特集 胆嚢隆起性病変をどうするか
診断困難例の治療方針—私はこうしている
Choice of surgical treatment for small polypoid lesions of the gallbladder
高橋 渉
1
,
益子 啓
1
,
田中 純一
1
,
大和田 康夫
1
,
鈴木 範美
1
,
佐藤 寿雄
1
Wataru TAKAHASHI
1
1東北大学医学部第1外科
pp.35-39
発行日 1986年1月20日
Published Date 1986/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209223
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
術前の超音波検査で胆?に隆起性病変が指摘された69例のうち,摘出胆嚢で病変が確認された51例をもとに,0.5cm以上の単発性病変を診断困難例としてその治療方針について述べた.
0.5cmより大きい単発性病変に対しては,1.0cmまではたとえ腺癌であつても早期と考えられるので,一応,経過観察とする.しかし,自験例からみて50歳以上の女性の場合には手術をすすめる.病変が1.0cmをこえる場合には現状では手術適応と考える.ただし,排泄性胆嚢造影やERCで腺筋症と診断されるものは経過観察としてもよい.また,結石を合併する隆起性病変はしばしば,質的診断が困難となるので手術適応とする.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.