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特集 胆嚢隆起性病変をどうするか
診断上の問題—エコーのpitfallと補助診断法
Pitfalls in the diagnosis of polypoid lesions of the gallbladder by ultrasonography and complementary methods for their differentiation
木本 英三
1
,
中澤 三郎
2
,
内藤 靖夫
2
,
山雄 健二
2
,
森田 敬一
2
,
乾 和郎
2
,
大沼 俊和
2
,
船川 武俊
2
Eizo KIMOTO
1
1名古屋大学医学部検査部
2名古屋大学医学部第2内科
pp.31-34
発行日 1986年1月20日
Published Date 1986/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209222
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エコーの普及に伴い胆嚢隆起性病変の発見される頻度が高くなつてきた.同時にその鑑別診断が臨床上の重要な問題となつてきている.経腹壁的エコーでは,10mm以上の大きい隆起では腺腫や腺癌である可能性が高く,またエコー輝度の強い隆起はコレステロールポリープであることが多いといいうるにすぎず,鑑別診断には大きな限界がある.超音波内視鏡では,隆起の形状,表面像,内部構造を鮮明に描出できるため,コレステロールポリープとそれ以外の隆起との鑑別が可能である.さらに,胆嚢癌においては,胆嚢壁層構造の破壊の有無より壁深達度の診断が可能であり,今後胆嚢隆起性病変の診断には不可欠の診断法となつていくであろう.
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