Japanese
English
今月の主題 消化管follicular lymphoma―診断と治療戦略
主題
消化管follicular lymphomaの治療方針―私はこう考える
Treatment of Gastrointestinal Follicular Lymphoma: My View
新津 望
1
Nozomi Niitsu
1
1埼玉医科大学国際医療センター造血器腫瘍科
キーワード:
濾胞性リンパ腫
,
rituximab
,
放射線療法
Keyword:
濾胞性リンパ腫
,
rituximab
,
放射線療法
pp.1091-1095
発行日 2008年6月25日
Published Date 2008/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101409
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はじめに
十二指腸原発濾胞性リンパ腫(follicular lymphoma;FL)は,消化管リンパ腫の約1~5%と言われており,Vater乳頭部付近に多発性ポリープ様病変を呈すること(Fig. 1 a)が多い.近年十二指腸原発FLは増加しているが,検診などで偶然見つかることも多く,この疾患が広く認識されたことによる内視鏡医や病理医の診断能力の向上が一因と考えられる.節性FLの治療は,rituximabの臨床応用により大きく変化したが,十二指腸原発FLに対する治療戦略は確立されていない.今回,血液腫瘍医の立場から治療法について考えてみたい.
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