Japanese
English
臨床研究
手術用ME機器による熱傷とその予防
Burn due to the electro-surgical units and its prevention
沢田 幸正
1
Yukimasa SAWADA
1
1山形県立中央病院形成外科
pp.1749-1751
発行日 1985年12月20日
Published Date 1985/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209212
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はじめに
近年のエレクトロニクスの発達により医療機械も手術,検査用機器を中心に高性能,多様化が著しい.このうち電気メスについては医療に使用されはじめてから約半世紀以上を経るにもかかわらず,その作用メカニズムについては未だに完全には解明されていない1-9).また,電気メスによるいろいろな手術中の障害が知られており1-9),なかでも電気メスによる熱傷については旧来より知られているものの,今だに少なからざる発生をみるようである2,7).電気メスによる熱傷は受傷直後に気づかれにくいためか発症機転からも深達性受傷になりやすく患者に長期間にわたり多大の苦痛を与えることも稀ではないと考えられる.この防止のためには使用者に細心の注意が必要であることは論を待たないが1-6),医療機器メーカーにも安全対策についての努力が必要なのではなかろうか3-10).ここに著者が経験した電気メス,バイポーラー凝固器による熱傷2例を述べると共に若干の考察を加えた.
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