雑誌文献を検索します。書籍を検索する際には「書籍検索」を選択してください。

Rinsho Kensa Volume 33, Issue 7 （July 1989）

臨床検査 33巻7号（1989年7月発行）

ME機器と安全・1【新連載】

人体物性とME機器福本一朗 ¹ Ichiro FUKUMOTO ¹ ¹シャルマース工科大学応用電子工学科医用電子工学講座キーワード：医療環境安全の3要素 , 人体物性 , 生体組織の電気伝導性 , 電撃現象 , マクロショック Keyword: 医療環境安全の3要素 , 人体物性 , 生体組織の電気伝導性 , 電撃現象 , マクロショック pp.825-829

発行日 1989年7月15日 Published Date 1989/7/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914023

PDF(20446KB)

有料閲覧

文献概要
1ページ目

　"患者に益をなせ，それが不可能なときには患者に害をなしてはならない"とは，医聖ヒポクラテスの言葉である．特に医療施設においては，病人を治療以外の行為で決して傷つけてはならない．ところが，現代の病院は複雑なME機器にあふれ，電撃現象に象徴されるように患者に対する危険はますます増加している．

　この連載では，"安全な医療環境"を作り上げるための基本的原理を，スウェーデン医用安全工学教程に基づいて概説する．その内容は電気安全，気体安全，放射線安全を3本の柱とする予定であるが，それらの根底となるのは生体物性の知識であり，またその知識を実際に院内安全として具体化するのは医療職員であることをつねに念頭に置いて筆を進めたい．