プラクティカル チューブオロジー・1【新連載】
動脈内カテーテルを閉塞させないコツ,再開通させるコツ
長谷川 博
1
1国立がんセンター外科
pp.1682-1683
発行日 1985年12月20日
Published Date 1985/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209200
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はじめに
日常臨床のカテーテルの扱いのうちで,いわゆる動脈カテーテルのトラブルは最も頻度のたかいものの一つであろう.そして一見合理的にみえる動脈カテーテル経由の治療が,じつは意外に永続せず評判も悪いのもこのトラブルによることが多い.嘘のように思われるかもしれないが,プラスチック製の24Gの動脈カテーテルを体表から50cmも挿入して数週間留置しても,「詰まつたために使いものにならない」という事態は決して起こらない.これはチューブ扱いのノウ・ハウを知つているか,否かにかかつている.ましてや,外径1mmのテフロン管(クロノフューザーに接続されて使われている紫がかつた白い肉厚管)は,詰まつたために使いものにならないということはあり得ないといつても過言ではない.
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