Japanese
English
臨床報告
1年以上生存中の甲状腺未分化癌の1例
A case of anaplastic thyroid cancer with surviving more than one year
相吉 悠治
1
,
牛尾 浩樹
1
,
植野 映
1
,
添田 周吾
1
,
藤本 吉秀
2
,
金沢 暁太郎
3
,
佐久間 秀夫
4
Yuji AIYOSHI
1
1筑波大学臨床医学系外科
2東京女子医科大学内分泌外科
3自治医科大学消化器一般外科
4筑波大学基礎医学系病理
pp.1299-1303
発行日 1985年9月20日
Published Date 1985/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209138
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はじめに
甲状腺未分化癌は,その発生頻度は低いが一度発症すると治療は困難を極め,1年以内にその大多数が死亡し,5年生存率はほとんど0といつた疾患である1).
われわれの施設では甲状腺未分化癌症例に対して放射線療法,化学療法,手術療法を組合せた積極的な治療を行つている.治療成績は決して満足すべきでないが,2例の1年以上生存例を得ており,その内の4年半を経過し再発なく生存している1例を報告する.
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