特集 症例による急性腹症の画像診断
腸重積
登 政和
1
,
樋口 和彦
1
,
吉沢 熙
2
,
中原 利郎
3
Masakazu NOBORI
1
1旭中央病院外科
2旭中央病院内科(内視鏡室)
3旭中央病院小児科
pp.1196-1198
発行日 1985年9月20日
Published Date 1985/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209110
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症例
患者 1歳7ヵ月男子. 1ヵ月前より感冒様症状(咳漱,鼻汁など)があり,近医受診内服を受けたが完治しないままであつた.来院当rl午前中から不機嫌になり,顔色がわるく,腹痛,食欲の低下があつた.しかし吐気,嘔吐はなかつた,近医を受診帰宅後,グリセリン涜腸を施行したところ,苺ゼリー状の粘血便の排泄が見られ,近医を再受診,腸重積の疑いで当院に紹介された.
現症 来院時,発熱,四肢冷感チアノーゼ,脱水はなく,全身状態は比較的良好であつた.腹満はなく,右上腹部に腫瘤らしきものを触知した.
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