Japanese
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外科医の工夫
腹部大動脈高位閉塞症の手術に対するバルーンによる大動脈遮断法の効用について
Temporary occlusion of the aorta with balloon occluder in surgery of high aorto-iliac occlusion
岡本 好史
1
,
粟津 篤司
1
,
中山 健吾
1
,
松本 雅彦
2
,
曾根田 純一
2
Yoshifumi OKAMOTO
1
1島根医科大学第1外科
2京都大学医学部心臓血管外科
pp.1123-1126
発行日 1985年8月20日
Published Date 1985/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209095
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はじめに
腹部大動脈分岐部のatherosclerosisと血栓症による閉塞は,その特異な臨床症状より,Leriche症候群と呼ばれている.
閉塞は,始めは分岐部付近に限局してみられるが,緩慢な経過をたどつて次第に上方に波及し,まれには腎動脈分岐部周辺部におよぶことがある.病変が腎動脈分岐部の高さまでおよぶものを特に高位腹部大動脈閉塞,high aortoiliac occlusion,iuxta-renal aortic occlus—ionあるいはhigh Leriche syndromeと称し,病態および外科治療法について検討されている.
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