Japanese
English
臨床報告
同一患者において2回摘除術を行つた細小肝癌の1例
A case of small liver cancer operated two times
佐藤 康満
1
,
山崎 泰男
1
,
下間 信彦
1
,
永松 正明
1
,
鈴木 裕之
1
,
栗谷 義樹
1
,
高野 一彦
1
,
小松 寛治
2
,
盛合 範彦
2
,
中目 千之
2
,
佐藤 和一
2
,
佐々木 雅佳
2
,
丹野 尚昭
2
,
山崎 日出雄
2
,
花田 稔
2
,
川村 義宏
3
,
渡辺 公伸
3
Yasumitsu SATOH
1
1由利組合総合病院外科
2由利組合総合病院胃腸科
3秋田大学医学部第2外科
pp.1615-1620
発行日 1984年11月20日
Published Date 1984/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208870
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はじめに
本邦においては,原発性肝細胞癌の70〜80%に肝硬変症が伴うとされており,肝硬変症と診断された症例に対しては,肝細胞癌の発現をできるだけ早期にとらえるためのスクリーニング法を実施する必要がある.今回われわれは,肝硬変症の経過観察中α-fetoprotein(以下,AFPと略す)の上昇が契機となつて細小肝癌が発見され,術中超音波ガイド下に腫瘍摘除術を行つた後,約1年半経過して再度AFPの上昇を契機に細小肝癌が発見され,術中超音波ガイド下に2度目の腫瘍摘除術を行つた症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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