今月の主題 肝硬変と肝癌
肝癌の診断
細小肝癌の病理
内田 俊和
1
,
島村 善行
2
1日本大学医学部・第1病理
2国立療養所松戸病院・外科
pp.1582-1583
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221091
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肝癌には原発性と続発性(転移性)があり,原発性は更に肝細胞癌と胆管癌に分けられるが,本稿では肝細胞癌のみに触れる.
細小肝癌の定義は国際的に取り決められていない.本邦では,一応直径3cmあるいは2cm以下の肝癌を細小(微小)肝癌としている.今後,肝癌の発生病理と進展様式,生物学的態度の一層の解明,および臨床的診断技術の進歩とあいまって,細小肝癌の定義が明確化していくと思われる.
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