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膀胱部分切除を行つた膀胱腫瘍の2例
池上 奎一
1
1熊本大学医学部皮膚科泌尿器科教室
pp.355-359
発行日 1954年6月1日
Published Date 1954/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201219
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緒言
膀胱腫瘍は多い疾患ではないが(Dodson1),酒井2)),泌尿性器腫瘍の約半数を占め(酒井2)),而も泌尿性器疾患の中で最も重大なものの一つであり,治療面に於ても亦,尚多くの不満が残されている。米国に於ては膀胱腫瘍に対し外科的処置が盛んに行われると共に超高圧深部療法,更に放射性同位元素の応用すらみられるに至り,此等の優劣に就て漸く評価の期にいらんとしているが,本邦に於ては現今尚外科的処置に俟つ場合が多い。余は膀胱部分切除を行つた膀胱腫瘍の2例を経験し 而も1例は稀有とされる腺腫で聊か興味を覚えたから茲に報告する.
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