Japanese
English
臨床報告
先天性多発性食道狭窄症の1手術治験例
A case of congenital double stenoses
正木 康史
1
,
石上 浩一
1
,
三井 俊明
1
,
川村 明
1
,
丹黒 章
1
,
梶原 達観
1
,
長谷川 博康
1
Yasushi MASAKI
1
1山口大学医学部第2外科
pp.1459-1462
発行日 1984年10月20日
Published Date 1984/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208839
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はじめに
先天性食道狭窄症は先天性食道閉鎖症に比べ,はるかに稀な疾患であり,たとえばBattersby1)は新生児期に先天性食道異常と診断した90例のうち,食道閉鎖症の70例に対し,食道狭窄症はわずか2例であつたと報告している.また1974年の大川2)らの全国集計でも,乳幼児食道アカラシヤ45例をも含めた先天性食道狭窄症の報告は159例と少ない.
最近われわれは両側無眼球症の先天奇形を合併し,気管原基迷入による腹部食道の狭窄に加え,胸部中部食道にも狭窄を認めた先天性多発性食道狭窄症の非常に興味ある1手術治験例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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