Japanese
English
臨床報告
Sporothrix schenckii感染による熱傷部難治性潰瘍の1例
A case with intractable ulcerated lesion at the site of burn by Sporothrix schenckii implantation
川端 啓介
1
,
山川 達郎
1
,
三芳 端
1
,
伊藤 誠二
1
,
広沢 邦浩
1
,
沖浜 裕司
1
,
飯泉 成司
1
,
宇井 義典
1
,
杉 洋一
1
,
加藤 一富
1
,
小野 真理子
2
,
橋本 謙
2
,
須田 光也
3
Keisuke KAWABATA
1
1帝京大学医学部附属溝口病院外科
2帝京大学医学部附属溝口病院皮膚科
3須田診療所
pp.1327-1329
発行日 1984年9月20日
Published Date 1984/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208817
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はじめに
皮膚の創傷,感染症および発疹は,外科あるいは内科の外来で取り扱われることが多い.そして消毒と抗菌剤(内服・軟膏)あるいは,ステロイド軟膏などの投与によつて治癒するのが一般的であるが,なかにはなかなか治癒傾向を示さぬものがある.このような場合にはむやみに同じ治療を続けず,特殊な皮膚科的疾患をも念頭において診断・治療に当たらねばならない.今回提示するスポロトリコーシスは,そうした皮膚感染症の一つで,原因菌の生物学的特性による臨床像と特殊な治療法が興味深く,外科医も知つておくべきものと考え報告する.
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