Japanese
English
臨床研究
無症状胆嚢結石の臨床的特徴—特にその手術適応について
Clinical study of silent gall stone
杉山 譲
1
,
佐々木 睦男
2
,
鈴木 英登士
2
,
華表 克次
2
,
小沢 正則
2
,
遠藤 正章
2
,
今 充
2
,
小野 慶一
2
Yuzuru SUGIYAMA
1
1弘前大学医療技術短期大学部
2弘前大学医学部第2外科
pp.1157-1161
発行日 1984年8月20日
Published Date 1984/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208788
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はじめに
最近,胃集団検診や胆道超音波検査法の普及により腹痛,背部痛,悪心および嘔吐,発熱,黄疸などの臨床症状を伴わない,いわゆる無症状胆嚢結石(以下,無症状胆石と略)の発見頻度が増え,二次的にその手術数も増加の傾向にある.一般に臨床症状を伴う有症状胆嚢結石(以下,有症状胆石と略)は外科的治療が主体であり,これに対し無症状胆石の外科的治療には種々の異論がある.
手術を勧めるものは高齢になつてから急性胆嚢炎を併発すると手術死亡率が高いことや,胆嚢癌に胆嚢結石の併存率が高いことなどをその理由にあげている.手術に反対するものは無症状ならそのまま経過を観察し,症状が発現した場合に手術を考慮するという考えである.
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